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2020/12/13 16:18
さぁさぁ、ついに師走も真っただ中!
年末までに「あれもやらきゃ!」「これもやらなきゃ!」と
慌ただしい空気が漂う今日この頃かと思いますが
今回のブログでは正月マスクの「ひょっとこ」と「おかめ」が
弊社の染物ともち米の長~く深~い関わりについて
つらつらと語っておりますので
お時間のある方は、どうぞ!お立ち寄りくださいませ~
登場人物(登場マスク)
ひょ=ひょっとこ お=おかめ
とある日の午後、水野染工場にて待ち合わせた「ひょっとこ」と「おかめ」―――・・・・
ひょ:
「いやぁ、おかめちゃん!相変わらずだね~!
鼻も低いし、ほっぺもパンパンだし!何よりその小っさい口!!懐かしい~!!」
お:
「ちょっと…!ひょっとこさん。久しぶりに会ったと思ったら何??
私のこの鼻・ほっぺ・口は、どれをとっても“美人”の象徴!!
幸福顔って知らないのー!!?(……平安時代の話だけど。)」
ひょ:
「いやぁ知ってるよ~!“お多福”ってあだ名もあるくらいだもんな~。
先祖のアマノウズメの女神様にもそっくりだしさ!!綺麗綺麗!(あたふた…)」
お:
「もう!!ひょっとこさんこそ相変わらず、ふざけた顔しちゃってー」
ひょ:
「いやいやいや!おいらの顔は仕事して汗かいている“男の顔”なんだぜぇ!
このとんがった口で、かまどの火を吹いて かまどを守ってんだ!!
“火男(ひおとこ)様”て呼ばれて、炊事場ではモテモテ!!
この豆絞りの手ぬぐいだって、髪のキューティクルが痛まないようにだなぁ…」
お:
「ふーん…。というか、炊事場?かまど担当ってことは
何か食べ物持ってなぁい??私、お腹すいてるのよねーー」
ひょ:
「ちょっと待ってろ!ここは水野染工場だろ?
ということは…!ほら!“もち米”が…あったぜぇ。
これで餅でも突こうじゃないか~」
お:
「え、それって杵と臼でやるやつでしょ?すごい大変そう…」
ひょ:
「大~丈夫!今の時代にはこんな便利な道具があるからな
餅つき機能付、ホームベーカリー!」
(1時間経過・・・)
ひょ:
「どうだ!!もち米には“アミロペクチン”ていう切れにくく、伸び縮みする“でんぷん”が大量に含まれているからな、
こんなに弾力がある餅が作れるわけで……」
……ってもう食べてるし!!!
ひょ:
「まぁいいや、食べながらでも聞いてくれ。
この水野染工場になぜ“もち米”があったかって話なんだけど、
“もち米”と染物は、実は切っても切れない関係なんだよな!」
お:
「…え?はじめて聞いたんだけど。マスクに関係あるの?」
ひょ:
「直接はないんだけどさ、まぁ聞いてくれよ。マスクを作っている
水野染工場は、昔から職人の手染でも染物を作ってきたところなワケ!!
で、染色手法の1つに
大漁旗やのれんを染める“引染(ひきぞめ)”っていう方法があるんだけど
染料が絵柄からはみ出していかないように「抵抗」「防止」させるための
“防染糊(ぼうせんのり)”
あの糊に、“もち米”が使われていたから
見つけてきて、おいら達がこうして食べられたのさ。
ひょっとこ先輩なんて、30年前は
(1週間分の糊を)1日で、せいろ4個ぐらいの米を蒸して作ってたらしいぞ!!」
※実話です。昔、弊社で使用していた防染糊は「もち米・塩・牛皮」を炊いて作り、実際に食べることもできました。
※今現在は、もち米を蒸すところからではなく、すでに糊状になったものを練り上げて使用しています。
お:「すごいじゃない…ひょっとこ先輩。いつ知り合いになったの?
(ていうか先輩いたんだ…。)」
(ていうか先輩いたんだ…。)」
ひょ:
「現役で働いてるんだよ!だからたまに遊びに来て
ひょっとこ先輩に昔の話を聞くのもさ、本当に勉強になるんだよな~。
ひょっとこ先輩に昔の話を聞くのもさ、本当に勉強になるんだよな~。
…って、おいおい!おいらの餅も残しといてくれよ~」
※今回ついた餅は、お雑煮風にして美味しくいただきました。
北海道のお雑煮には、地域や家庭にもよりますが、海鮮がのることもあるんですよ。
(我が家は普通の根菜の入ったしょうゆ味)
「ひょっとこ」と「おかめ」の餅つき話、いかがでしたか?
水野染工場についても、少し知っていただきたくて今回のブログを書いてみました。
※「ひょっとこ」と「おかめ」をお正月飾り等でご覧になったことがあっても、
何かまでは、よく知らなかったという方、実は2人は神楽(かぐら)が由来の縁起物なのですよ♪
水野染工場では、今現在、他にもお正月にぴったりなマスクを販売しています。
お正月の初笑いにもぴったりなマスク、あなたも見つけてみませんか?